『妊娠糖尿病』とは!赤ちゃんへの影響は?産後の体はどうなる?

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『妊娠糖尿病』とは!赤ちゃんへの影響は?産後の体はどうなる?

人ごとではない!誰でも発症する可能性がある妊娠糖尿病。
「まさか自分が病気になるなんて・・・」妊娠中は、自分と生まれてくる子供のために、普段よりも自分の体に気を使いますよね。
それでも、体調の変化により、普段かからないような病気に見舞われることがあります。
有名な病気のひとつが「妊娠糖尿病」です。
妊婦さんの10人に1人程度の割合で妊娠糖尿病と診断されています。
妊娠糖尿病とは、どんな病気なの?どうしたら治るの?生まれてくる子供への影響は?と、様々な不安がよぎると思います。
今回は、そんな誰でも発症する可能性がある「妊娠糖尿病」の原因、赤ちゃんへの影響、発症した際の食生活などをご紹介します。

妊娠糖尿病とは?原因は?どんな人がなりやすい?出産への影響は?

糖尿病なら聞いたことがあるけど、妊娠糖尿病の名前はあまり聞き覚えがないのではないでしょうか。
まずは、妊娠糖尿病がどんなものなのか説明していきます。

「妊娠糖尿病」とは?「糖尿病」との違いは?

誰もが耳にした事のある糖尿病。
生活習慣病としても有名ですが、糖尿病と妊娠糖尿病は一緒のものではありません。
妊娠糖尿病は、糖尿病に至っていない糖代謝異常の状態を指します。
妊娠前は健康状態であったとしても、妊娠後に血糖値や糖化ヘモグロビンなどの数値が高くなった場合、糖尿病予備軍として「妊娠糖尿病」という診断になります。
あくまでも予備軍であり、糖尿病ではないというのがポイントです。

ちなみに、妊娠前から糖尿病を患っていた場合は「糖尿病合併妊娠」、数値が糖尿病の診断基準を超えていた場合は「糖尿病」という診断になります。
妊婦の時だけではなく、産後にも糖尿病を発症しやすくなると言われているので、妊娠糖尿病というのは長期的な視点から見ても注意が必要な病気なのです。

妊娠糖尿病の原因は?

妊娠糖尿病は、妊娠の影響で発症する糖代謝異常の一種です。
妊娠すると、お腹の赤ちゃんに優先的にブドウ糖を供給するようになります。
血液中のブドウ糖は、「血糖」とも呼ばれています。
普段は、膵臓から分泌されるインスリンの働きにより、体内の血糖は一定の数値にコントロールされています。

それが、妊娠して赤ちゃんに より一層多くのブドウ糖を供給するため、インスリンの働きを抑えるホルモンが胎盤から分泌されるようになり、血糖中のブドウ糖が分解されにくくなってしまいます。
それにより、甘いものを食べた際に血糖が急増し、血糖値などの数値が上がりすぎてしまうため、妊娠中は妊娠糖尿病にかかりやすくなってしまうのです。

どんな人がなりやすいの?

高カロリーな食事の摂取や肥満などが危険因子ともなりますが、糖尿病になりやすい遺伝体質を持っている人ことや35歳以上の高齢出産も原因になります。
以下に該当する人はご注意ください。

・糖尿病の家族歴
・肥満
・35歳以上の高年齢
・先天奇形の分娩歴
・巨大児の分娩歴
・習慣流産歴
・原因不明の周産期死亡歴
・妊娠高血圧症候群
・用水過多症歴
・強度、または頻繁な尿糖陽性
など

すべての妊婦さんが妊娠糖尿病の検査を受診する必要がありますが、とくにこれらの危険因子を持っている人は、妊娠する前にも積極的に検査を受けるようにしてください。
また、これらの危険因子に加え、「ストレス」も血糖値を上げる大きな原因となります。
妊娠すると、体調の変化が増えて不安になることも多いと思いますが、少しでもリラックスできる環境を作り、ストレスを溜めないようにしましょう。

妊娠糖尿病の症状は?

妊娠糖尿病の症状は、一般的な糖尿病と同じです。

・喉の渇き
・尿の回数の増加
・尿の量が増える
・疲労感
・体重の急激な変化
など

ただし、妊娠中は体調がすぐれないことが多いために見逃してしまう人が多く、妊娠検査で初めて指摘を受ける人がほとんどです。
しかし、自覚症状がなくても、母体や胎児に悪影響を及ぼすことを忘れてはいけません。
放っておくと、流産・早産を引き起こすなど、様々な影響が考えられます。

母体と赤ちゃんへの影響は?

母体と赤ちゃんへの影響は、以下のものが考えられます。

母体への影響

・妊娠高血圧症候群
・羊水量の異常
・肩甲難産
・網膜症
・腎症
・早産
・流産
など

赤ちゃんへの影響

・流産
・形態異常
・巨大児
・心臓の肥大
・低血糖
・多血症
・電解質異常
・黄疸
・胎児死亡
など

上記に加え、出産後も発育や発達遅延、成長した後においても、長期的な影響として肥満や糖尿病になる危険性が上がるという研究結果もあります。
しっかり検査を受けて、発症を見逃さないようにしましょう。

妊娠糖尿病はどんな検査で分かるの?

血液検査にて、血液中のブドウ糖の濃度を測って検査します。
妊娠初期には「随時血糖検査」、妊娠中期に「50gGCT」という検査を行います。
これらの検査で基準値以上の数値が出た場合、妊娠糖尿病の疑いがあるため、確認検査として「75gOGTT」という検査を行います。

[随時血糖検査/妊娠初期]
食事時間に関係なく血糖値を測る検査です。
100mg/dlより下の数値が正常値とされているため、それ以上の数値が出た場合は高血糖と判定し、「75gOGTT」という糖尿病を診断する検査を行います。

[50gGCT(経口ブドウ糖負荷テスト)/妊娠中期]
食事時間に関係なくブドウ糖50gを飲み、1時間後に血糖値を測ります。
この検査の対象は妊娠初期の「随時血糖検査」で正常だった人と、随時血糖検査で高血糖と判断され、「75gOGTT」の検査を受けた結果、妊娠糖尿病の心配はないと診断された人が検査を受けます。
この時期は、140mg/dlより下の数値が正常とされているため、それ以上の数値が出た場合は、「75gOGTT」の検査を行います。

[75gOGTT(空腹時経口ブドウ糖負荷テスト)]
妊娠初期・中期ともに、糖尿病の疑いがある高い数値が出た場合に受診します。
糖尿病を診断する検査で、朝食を摂らずに行います。
ブドウ糖75gを飲む前と、飲んでから1時間後、2時間後の計3回、血糖値を測ります。
空腹時に100mg/dl以上、1時間後の値が180mg/dl以上、2時間後の値が150mg/dl以上という基準があり、そのうち2項目を満たせば妊娠糖尿病と診断されます。
妊娠糖尿病になりやすいハイリスクの人の場合には、妊娠初期の段階から「75gOGTT」の検査を行う場合があります。

妊娠糖尿病と診断されたら?その後の生活は?食事はどうする?

 

「食事には気をつけていたつもりなのに、妊娠糖尿病にかかってしまった!」。
ただでさえ、妊娠して体調の変化が多く、大変な時期なのにまさか自分が妊娠糖尿病にかかってしまうなんて・・・と、落ち込んでしまう方も多いと思います。
それでも、大丈夫!
少しずつ血糖値を正常な値に戻し、数値をキープしていけるようにできる限りのことをしていきましょう。
そのためにはどんなことをしたら良いのか、これから説明したいと思います。

自分の血糖をしっかり把握

妊娠中は、胎盤からインスリンの働きを鈍らせるホルモンが出るため、血糖をコントロールすることが非常に難しくなります。
このような状況下では、受診時だけではなく、妊婦さん自身がご家庭でも血糖値を測る必要があります。

毎食後に、指先に小さい針を刺し、血をにじませて血糖を測ります。
そのデータをもとに今後の治療方針が決められます。
最初は針を刺すのが怖いかもしれませんが、徐々に慣れてきます。
また、どの程度の頻度で測定するかは、妊婦さんの状態により異なります。
空腹時の血糖を70-100mg、食後2時間血糖を120mg/dl未満に抑えることが理想です。
妊娠中は血糖が上昇しやすく、風邪や膀胱炎などからケトアシドーシスを起こすことがあります。
また、早産予防の薬も血糖を著しく上昇させることがあります。
血糖自己測定で高血糖が続いたら速やかに主治医に連絡しましょう。

※ケトアシドーシス・・・糖尿昏睡状態の一種であり、妊娠糖尿病の症状の中でも最も危険な状態です。切迫流産治療薬や妊娠悪阻、不十分な内科管理が要因にあたります。

バランスの良い食事

血糖をコントロールするためには、食事が何よりも大切です。
食事療法と食事制限は切っても切れません。
バランスの良い食事を心がけましょう。

血糖値を下げるために、急に食事を減らしすぎたりせず、1日に必要な摂取カロリーを把握した上で3回に分けて摂取するようにします。
また、空腹時に一気に食事を摂ることで、食後の血糖値を急上昇させてしまいますから、1回分の食事を減らし、3〜6回程度にさらに分けて食事を摂ることも良いと言われています。
食事については、後ほどさらに詳しく説明いたします。

適度な運動

血糖値を下げるためには、運動も大切です。
しかし、家事や仕事に追われながら運動する時間はなかなか取れないことが多いのではないでしょうか。
ましてや、お腹に赤ちゃんがいるのに激しい運動はできません。
可能であれば、少しずつでも良いから歩く時間を増やしてみてください。
働いている方は、最寄駅の一つ手前の駅で降りて、普段より多く歩いてみるだけでも運動になります。

また、家の掃除を普段以上に丁寧に行ってみるだけでも効果があります。
「家事に仕事に忙しくてそれどころではない!」という方は、寝る前に軽くストレッチをしてみてください。
体をリラックスさせることも血糖値を下げることに効果的です。

ただし、無理は禁物。
運動のためにストレスを溜めてしまったり、体を痛めてしまったりしては意味がありません。
気持ち良く続けられる事を、生活に取り入れることが重要です。

インスリン療法

食事療法を行っても血糖値をコントロールできない場合は、インスリンを使用します。
通常のインスリン療法でうまく血糖がコントロールできない場合は、頻回注射療法やインスリン持続皮下注入療法など、さらに多くのインスリンを使用することが推奨されます。
インスリンの作用時間や効果持続時間は、インスリンの種類により異なります。
血糖自己測定の結果を参照して適切な組み合わせを決めてもらいましょう。

妊娠中は、胎盤から発せられるホルモンの影響により、妊娠後期のインスリン必要量は妊娠前の約2倍に達することもあります。
「こんなにインスリンを摂取して大丈夫?」と、不安になることもあるかもしれませんが、赤ちゃんの異常を予防するためには必要であり、産後には不要となるため、あまり心配しないようにしましょう。

ストレスの解消!

マタニティーブルーという言葉が存在するように、妊娠前後は精神が不安定になりがちです。
また、妊娠糖尿病にかかってしまったことで、一層ストレスを感じてしまうと思います。

ストレスがかかると、身を危険から守るために、神経を張り詰めて全身の筋肉を使ってしまいます。
それにより分泌されたホルモンは、活動エネルギーとして「ブドウ糖」を必要としますから、血液中に「ブドウ糖」が増えてしまいます。
継続的なストレスが続くことにより、自律神経にも負担がかかり、悪化すると「自律神経失調症」になる可能性があります。
自律神経が乱れていると、治療意欲を失うことにも繋がり、コントロールがますます悪循環になることがあります。
何が原因でストレスが溜まっているのかを把握し、ストレス要因を解消するようにしましょう。

ストレスの種類

ストレスの種類には、大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は心理的ストレスです。
結婚、出産、離婚や死別など、重大な人間関係によって起こるストレスであり、不安や不満、挫折や興奮、怒り、悲しみのなどの心理状態で生じるストレスです。
2つ目は、過労や睡眠不足、病原菌などによる生理的ストレスです。
3つ目は、寒さ、暑さやケガ、騒音などの物理的ストレスです。

精神的なものから物理的なものまで、ストレスの要因は人それぞれ異なります。
時には周りの人に頼ることも大切です。
また、睡眠時間をたっぷりと摂ることや、運動すること、何か集中してできる趣味を持つこともストレス解消につながります。
しっかり自分のストレスと向き合い、自分に合ったストレス解消方法を見つけましょう。

糖質について正しく知る!妊婦さんが1日に摂るべき糖質とは?食べていいものは?

妊娠糖尿病の治療には、バランスの良い食事が最も大切です。
1日に必要なカロリーを把握し、3回〜6回に分けて摂取するのが良いでしょう。
また、平均体重と妊娠の周期にもよりますが、1日に必要なカロリーの平均は2000kcal以下といわれています。
食事に含まれている三大栄養素である、炭水化物・脂質・タンパク質のうち、血糖値に関与するのは炭水化物です。
炭水化物のほとんどはブドウ糖に変換され、食事により急激に血糖値を上昇させます。
つまり、炭水化物量をコントロールすることが予防への重要な鍵となります。

とは言え、脂身の多い肉やベーコン・ソーセージなどの加工肉などは、妊娠糖尿病を悪化させる原因となるので、それらも摂取しすぎないように気をつけましょう。
また、チョコレートやクッキー、アイスなど、糖分を多く含んだものの食べ過ぎには注意が必要です。
さらに、むやみやたらに食事を制限すると、妊婦さんと赤ちゃん共に栄養失調になってしまいます。

大切なのは、1日に必要な摂取カロリーをバランス良く摂ることです。
「え、もう、何食べたら良いの?!」と不安にさせてしまったかもしれませんが、これから、妊婦さんにオススメの糖質の摂り方と、妊娠中に食べて良いものを紹介させていただきます。

血糖を上昇させにくい低GI値の炭水化物

GI食材というのを聞いたことがありますか?
一時期、マスメディアなどでも多く取り上げられたことがあるので、ご存知の方も多いかもしれません。
これは、その食品が体内で糖に変化し、血糖値の上昇スピードを示す指標を指します。
GI値とは、グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略です。
例えば、白米のGI値が88なのに対して、玄米のGI値は55と言われています。
つまり、白米のGI値が高くて玄米のGI値は低いといえます。

GI値の高い白米を食べると血糖値は急激に上昇しますが、玄米を食べた際は、血糖値は緩やかに上昇します。
血糖値の上昇スピードが速いと、血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌され、分泌が追いつかなくなるということがあります。
逆に、低GI値の食品では、糖がおだやかに取り込まれ、血糖値の上昇もゆるやかになるため、インスリンを分泌しすぎることもなく、糖はすみやかに組織に吸収されるようになります。
血糖値が高いからといって、急にパンやパスタなどの炭水化物を制限すると、赤ちゃんが飢餓状態になってしまいます。
炭水化物を食べたい時は、できるだけ血糖を上昇させにくいGI値の低い食材を摂り、きのこや野菜などと一緒に食べるようにしましょう。

パンが食べたくなったら、食パンよりもライ麦パンを選び、ご飯が食べたくなったら白米よりも玄米を選び、麺類が食べたくなったら、うどんよりも中華麺やパスタを選ぶなど、少しでもGI値の低い炭水化物を選ぶことで、血糖値の上昇を緩和することができます。

妊娠中に、積極的に摂りたい栄養

次に、積極的に妊婦さんが摂取した方が良い栄養を紹介いたします。

・鉄分…赤血球のヘモグロビンの構成成分で、酸素を全身に供給するために欠かせない栄養素です。妊娠中は優先的に胎児に血液が運ばれるため、鉄分が不足しやすくなります。

・カルシウム…胎児の骨や歯をつくるうえで欠かせない栄養素です。妊娠中は特に意識して摂取しましょう。

・葉酸…胎児の細胞分裂や成長を促進し、発育を助ける栄養素です。また、妊娠初期に積極的に摂ることで、胎児の先天性異常の1つである「神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)」の発症リスクを抑えることができます。

・タンパク質…人間の体の主成分で、筋肉や臓器、皮膚、血液などをつくるのに欠かせない栄養素です。魚類や大豆製品、卵から摂取することができます。肉類もタンパク質ですが、脂質が多いものもありますのでしっかり選択しましょう。脂身の少ない鶏肉や、豚肉・牛肉を食べる際には赤身のヒレなどを選ぶといいでしょう。

・食物繊維…ブドウ糖の吸収速度をゆるやかにして、食後の血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。また、便秘の予防にも役立つので、ホルモンの影響や子宮による腸の圧迫、運動不足などで便秘になりがちな妊娠中は特にしっかり摂りたい栄養素です。

食べてはいけないものは?食べると妊娠糖尿病になりやすい食べ物はある?

食べ物を選ぶ注意点は?

カロリーは抑えよう!

胎児の健康のために、一定の体重増加は必要ですが、太り過ぎはNGです!
1日に必要な総摂取カロリーは、次の計算方法で求めることができます。

非妊娠時の標準体重×30kcal(標準体重=身長m×身長m×22)に、妊娠初期なら50 kcal、妊娠中期は250 kcal、妊娠後期は450 kcal、授乳期は350 kcalを付加したものが、1日に必要な総摂取カロリーとなります。

カロリーの抑えすぎもダメ!

近年は、ダイエット志向の高まりや過度の食事制限などの影響によって、特に若い年代の妊婦に低栄養が多く見られる傾向があります。
食べ過ぎは血糖コントロールにおいてよくありませんが、妊娠中の栄養不足も胎児の健康に悪影響を与えることがあります。

塩分には注意!

塩分の摂り過ぎは「妊娠高血圧症候群」のリスクを高めます。
1日の塩分摂取量を6~8g程度に抑えましょう。

お菓子やスナックを控えよう!

甘いお菓子やスナックが食べたい時もあると思いますが、そこは我慢しましょう。
大敵です。
甘いものが食べたくなったら、ケーキやキャラメルなどは控え、GI値の低いナッツ類やヨーグルト、クリームチーズがオススメです。

妊娠中に注意したい食べ物・飲み物

さて、具体的にいくつか例を挙げたいと思います。

1.アルコール

言わずもがな、というところでしょうか。
妊婦さんがアルコールを摂取すると、「胎児性アルコール症候群」のリスクが高まります。
また、普段からお酒をたくさん飲む人は、飲まない人と比較すると「流産」の確率が上がることがわかっています。

2.カフェイン

1日カフェイン100mg以上を摂取している場合に流産する人が多いという研究結果がスウェーデンで発表されています。
カフェインには「胎児の中枢神経を興奮させる作用」があり、子宮内での「胎児発育遅延」の危険性が高くなる可能性があるとのことです。
コーヒーや紅茶を飲みたくなったら、1日カフェイン100㎎以内なら問題ないと言われていますので、カップ1杯くらいにしておくことをオススメします。
また、カフェインが少ないと言われているほうじ茶や煎茶にも、150mlあたり15mg〜30mg程度のカフェインが含まれています。
飲み過ぎには注意してください。

3.生肉と生卵など、加熱していない食品

生肉には、「トキソプラズマ」が付着している可能性があります。
妊娠中の女性がトキソプラズマに初感染した場合には、生まれてくる子供に「精神発達の遅れ」「視力障害」「脳性麻痺」など、先天性の障害が生じる可能性が高くなります。
トキソプラズマは、約70度以上の熱で死滅しますので、しっかりと加熱処理をしてから肉を食べてください。
それ以外にも、O-157などの感染性胃腸炎を患う可能性がありますので十分ご注意ください。
また、猫を飼っているご家庭では、猫の糞にトキソプラズマがいる可能性があります。
気をつけて清掃してください。

また、卵の殻には「サルモネラ菌」が付着している可能性があります。
食中毒で下痢が続くことによって子宮筋が収縮し、流産につながる可能性があります。
十分加熱してから食べるようにしてください。

4.貝をはじめとする魚介類

確実に鮮度が高いものであれば、食べても問題はありません。
しかし、妊娠中には免疫力が低下しているので、普段なら大丈夫でも食中毒にかかるリスクが高くなっています。
特に、生牡蠣などに存在すると言われている「ノロウィルス」にはご注意ください。
こちらも、肉や卵と同様、加熱処理したものを選ぶようにしましょう。

5.大量の大型の魚

大型の魚には、「水銀」が多く含まれている可能性があります。
お腹の中の赤ちゃんは、水銀を排出できないため、影響を受けやすく、「脳神経障害」を起こす可能性があるとも言われています。
キダイ・メバチマグロ・キンメダイなど、厚生労働省が公表している注意が必要な魚を参考に、食べ過ぎないようにご注意ください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/051102-2a.pdf

6.昆布

ミネラルやカルシウムなど、栄養の多い海藻の一つですが、昆布に含まれる「ヨウ素」を過剰に摂り過ぎると、胎児の「甲状腺機能低下」をまねく可能性があります。
昆布だしやインスタント食品などにも含まれていますので、常用的に昆布を食べるなど、摂取のしすぎないようにしてください。

7.ひじき

過剰摂取しなければ問題ありませんが、ひじきには「無機ヒ素」が含まれています。
ひじきはカルシウム・リン・鉄など、妊婦さんに嬉しい栄養豊富な食べ物なので、週に1〜2回程度の適量を摂り、食べ過ぎないようご注意ください。

8.レバーとうなぎ

ご周知のとおり、レバーもうなぎも、鉄分や葉酸などの栄養素が多く含まれています。
妊娠中は貧血になりやすいので、「レバーをたくさん食べたい!」「滋養をつけるために、うなぎを食べたい!」という方もいるかもしれませんが、レバーとうなぎは妊娠中の女性にとって、危険な食べ物でもあるのです。
そのポイントはビタミンA!

国立健康・栄養研究所のデータによると「妊婦さんがビタミンAを1日に7,800ug以上摂取すると、胎児に奇形を起こす可能性が高くなると報告されています」という記述があります。

それぞれの100g当たりのビタミンA含有量は、
豚レバー/13,000ug
鶏レバー/14,000ug
牛レバー/1,100ug
うなぎ(きも)/4,400ug
うなぎ(かば焼)/1,500ug

となっています。
食べる量によってはレバーもうなぎもとても危険な食べ物になるんです。
分量に注意して過剰摂取にならない程度に食べるようにしてください。

9.ナチュラルチーズ

女性の中には、チーズ好きの方が多いのではないでしょうか。
しかし、加熱殺菌していないナチュラルチーズには、「リステリア菌」が含まれています。
この菌に感染すると、胎児にも感染する可能性があり、「早産や流産」、「髄膜炎」や「敗血症」などの原因となる可能性があります。
妊婦さんは通常時の20倍も感染がしやすいと言われています。
チーズを食べる際は、加熱殺菌処理されているかどうかを確認し、「プロセスチーズ」などを食べるようにしましょう。

むずかしくない!糖質を抑えても満足できる食生活がおすすめ!適度な運動も!

ただでさえ妊娠していて不安定なのに、妊娠糖尿病のことを考えるだけで、糖質を制限したり、運動をしなくてはいけないと考えてしまったり・・・不安になることがたくさんあると思います。
そんな中、少しでも不安を取り除いて、母子ともに健康で快適なマタニティライフを送れるよう、いくつか方法をご紹介します。

糖質制限の食事を極めてみる

今回学んだ事は、妊娠中だけに限らず、今後糖尿病の予防や正しい生活習慣のために役に立つことばかりです。
これを機に、低GI値食品や栄養に気を配った料理を研究し、毎日美味しく楽しい生活習慣を身につけるのも一つの手です!

たまには手を抜く

妊娠糖尿病の予防、治癒のためには、食事療法を続けながらストレスを溜めないことが一番の近道です。
時にはつわりがひどかったり、栄養バランスを考えることに疲れてしまったりすることもありますよね。
そんな時は、思い切って手を抜いてみましょう。
妊娠中の食事や栄養バランスに悩んでいる妊婦さん向けの「マタニティスープ」など、市場にある商品を試してみるのも良いでしょう。
「マタニティースープ」は妊婦さんに必要な葉酸や鉄分、カルシウム、ビタミン、食物繊維が、一杯のスープに凝縮されています。
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SNSで発信してみる

妊娠という貴重なこの期間の出来事を発信できるのは、まさに妊娠中のみです。
今は、新しく人と交流するのも簡単な時代になりました。
SNSで、同じ悩みを抱える妊婦さんと共感できたり、新たな発見があったりするかもしれません。
一人で悩み、ストレスを抱えてしまう事は、お腹の赤ちゃんにとっても大敵です。

外に出てみる

SNSが苦手な方、新しい交流が億劫な方もたくさんいると思います。
ですが、どうか妊娠中の心配事や、自分の症状を一人で抱え込まないでください!
共有できる友達と食事に出かけてみたり、少し遠くまで散歩してみたり、実家に帰って相談してみたり、旦那さんに家事をお願いしてみたり。
外に出て体を動かすことは、妊娠糖尿病の予防と治癒につながります。
また、ほんの少しのアクションでストレスが発散されることもあるので、少し無理をしてでも積極的に外に出てみましょう。

新しい趣味を見つける

辛いつわりや食事制限のことばかり考えていたくはないですよね。
家事や仕事に追われて、なかなか自分の時間が取れない方も多いと思いますが、ほんの10分でも好きな本を読んだり、1枚でもお気に入りの写真を撮ることを目標にしてみたり、毎日続けられるちいさな第一歩を踏み出すことで、不安から自分を解放することができますよ。

母乳栄養で、糖尿病予防

産後に母乳を与えると、お母さんも赤ちゃんも、将来的に糖尿病になる頻度が減ることが知られています。
産後も油断せず、母乳栄養を心がけて母子ともに健康な体を目指しましょう!

まとめ

いかがでしたか?
妊娠糖尿病に対する不安や、診断されたことで不安を抱えている方はたくさんいると思います。
妊娠糖尿病と診断されても、焦らずに先生の指示をよく聞き、落ち着いて対応しましょう。
「こんなに食べ物の制限があるの?!」「お腹がすいて大変!」など、最初はどうなるかと不安だらけだと思いますが、適切な食事制限と運動、処置を行い、健康な心を保ち続けていれば、重症にいたることはほとんどありません。

また、ライフスタイルを見直すことで、将来的に、糖尿病やメタボリックシンドロームを予防することにつながります。
妊娠糖尿病の方は、産後6週間〜12週間後に再びブドウ糖負荷試験を受けて、治っているかどうか確認してもらいましょう。
たとえ治っていても、その後も定期的に健診を受けましょう。
快適なマタニティライフをお送りください!

まなみ

writer/管理栄養士
2人の女の子のママです。職業は管理栄養士でただ今育児休業中。優しいパパに支えられながら、家事育児に奮闘中です。2人の子どもの成長と休日の家族団らんが今の楽しみです。

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