妊婦さんには葉酸がなぜ必要?葉酸の効果と食事のポイント

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妊婦さんには葉酸がなぜ必要?葉酸の効果と食事のポイント

みなさんは「葉酸」という栄養素をご存知でしょうか?
葉酸は水溶性ビタミンの一種で、妊活・妊娠中のママには、ぜひとも覚えておいてもらいたい栄養素の一つです。
妊活から妊娠、そして出産後のママ、そして生まれてくる赤ちゃんにとっても非常に重要で、毎日しっかりと摂ってもらいたい重要な栄養素です。
今回は葉酸とは何なのか、どうして必要なのか、どうやって摂取するのかをご紹介していきます。

目次

そもそも葉酸ってなに?

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葉酸は身体の細胞が作られるときに、なくてはならない栄養素の一つで、赤血球の形成を助ける働きがあるため「造血のビタミン」とも呼ばれます。
また、水溶性のビタミンB群の一つで、ほうれん草の葉から発見された栄養素です。
そのため、「葉」をラテン語でfoliumと呼ぶことから、「葉酸(folicacid)」と呼ばれるようになりました。
健康維持はもちろんのこと、妊娠初期に摂取することで、胎児の神経管閉鎖といった先天性疾患のリスクを軽減できるとされています。
2002年からは母子手帳にも葉酸に関する記述がなされるほどですので、ママや赤ちゃんに重要な栄養素であることがわかります。
近年では、遺伝子のコピーミスを防ぐ働きがあることから、肺がん・直腸がん・子宮頸がんを予防する働きがあるとされているため、もちろん、妊婦さん以外にも必要不可欠な栄養素です。

どんな効果と働きをしてくれるの?

主な効果としては、「皮膚や脳、そして神経その他を健康にする」というものなのですが、他にも、うつ病やアルツハイマー状態の改善も報告されている栄養素です。
美しい肌や髪を作るためにも重要視されており、健康から美容までとさまざまな働きをしています。
その他の効果や働きを妊娠・出産を中心に紹介していきましょう。

1. 子宮内膜を厚くし、妊娠しやすい身体になる

子宮内膜は排卵後になると厚くなり、受精卵を迎える準備をします。
その子宮内膜は血行不良やストレス、老化などが原因で薄い状態となり、着床する確率が低下、結果的に妊娠に繋がりにくくなります。
葉酸には造血作用があるため、子宮内膜を厚くし、血行も促進させる効果があります。
葉酸が子宮内の環境を整える働きをしてれるのです。

2. 産後の体力を回復させる

産後のママは血液量が減ってしまうので、貧血などの症状が多くみられます。
その他にも、「体がだるい」、「元気に動けなくなった」などの症状も。
葉酸は足りなくなった血液を作るだけでなく、体力を回復させる作用があるので、産後の体調管理にも一役買ってくれます。

3. 流産を起こしにくくする

妊娠中は妊婦さんだけではなく、赤ちゃんにとっても血液が必要となってきます。
その増加量は2kgと言われ、この時期に葉酸が不足してしまうと、血液の流れが悪くなります。
その結果、赤ちゃんに新鮮な血液を送りづらくなってしまうのです。
この状態が長引くと、赤ちゃんに血液が正常に届かず、どんどん衰弱していき、最悪の場合、流産という形になりかねません。
そうならないように、これから生まれてくる赤ちゃんのために、葉酸を摂取しておきましょう。

4. 母乳の量が増える

生まれてきた赤ちゃんのごはんは母乳。
授乳期のママはそれを赤ちゃんに届けるため、自身の血液を原料にして母乳を作り出すため、ママの血液は不足しがちになります。
即ち血液が不足すると母乳量が不足し、授乳期の赤ちゃんに十分な栄養を届けられなくなります。
これでは赤ちゃんに深刻な影響を与えかねません。
葉酸は別名「造血のビタミン」と呼ばれる優れもの。
ママの血液を作り出すことで母乳の量を増やし、赤ちゃんに十分な栄養を届けることが可能になります。

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5. 冷え性対策や産後のダイエットに

葉酸は血液生成のために必要な赤血球を作る働きがあります。
血流量が増えると全身の血行促進に繋がり、基礎代謝があがるため、身体の冷えを改善させる効果が期待できます。
基礎代謝が上がるということは即ち、自然と痩せやすい体質となるため、産後のダイエットにも最適な栄養素です。

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6. 抜け毛を防ぐ

妊娠すると女性ホルモンの分泌量が多くなり、出産するための準備を始めるのですが、出産するとその分泌量が減り、体調が大きく変化します。
それによって起る体調変化の一つにある項目が抜け毛です。
しかし、葉酸をしっかり摂取することによって、血行を促進し、頭皮まで栄養を届かせることで抜け毛を予防する事ができます。
更に、葉酸は毛髪の細胞分裂を促進させる効果もあるので、葉酸を摂れば鬼に金棒なんです。

7. 妊娠中や産後の肌荒れや美肌対策に

たんぱく質の合成をサポートする葉酸は、肌の細胞が生まれ変わる時も欠かせない栄養分なので、十分に摂取すれば新しい肌がつくられ、肌荒れが治り、美肌へと近づくことができます。
更に血液をつくりだす働きによって、血色のいい肌になる効果も期待できます。

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8. 便秘対策にも効果的

葉酸の細胞分裂促進効果により、腸内粘膜の新陳代謝も活性化されるので、腸の動きも正常化し、快便へと繋がります。

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1日にどれくらい摂ればいいの?摂るタイミングは?

厚生労働省では、妊娠中1日当たりの摂取量は、食品から480μg(マイクログラム)、サプリメント等の栄養補助食品から1日400μgの摂取を推奨しており、1日当たりの摂取上限は1000μgまでとしています。
栄養補助食品として摂るタイミングは「効果的に葉酸を摂り入れるならば食間」、「胃が弱いのであれば食後」が良いでしょう。
基本的に葉酸は過剰摂取による疾患は認められていません。
葉酸は水溶性ビタミンということもあり、過剰分は尿の中に混ざります。
ただし、あまりにも極端に取りすぎると「葉酸過敏症」という症状に陥り、じん麻疹などを引き起こす可能性もありますので、摂りすぎには注意しましょう。

葉酸を摂る期間はいつからいつまで?

葉酸の摂取期間は「妊娠前1か月以上前から授乳期まで」が望ましいです。
妊娠希望日から逆算して約1か月前から意識的に摂取しだすと妊娠中に必要な栄養分が効率よく吸収されやすくなります。
そして、出産が終わったからと言って葉酸摂取をストップしてはいけません。
葉酸には母乳を作るために必要な血液を作りますので、母乳量を多くする効果も期待できます。
従って葉酸の摂取期間は「妊娠から約1か月前から産後の授乳期まで」となります。

葉酸不足が赤ちゃんに与える影響

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厚生労働省は、「葉酸をしっかりと摂取していれば赤ちゃんが先天性の障害を背負って生まれてくるリスクを7割も軽減させることができる」と発表しており、母子手帳には葉酸を摂ることを呼びかける項目が記載されています。
それほどまでにママや赤ちゃんにとって重要な栄養素である葉酸。
これが不足するとどうなるのでしょうか?

1. つわりが酷くなる

妊娠初期のママが経験するつわり。
身体のホルモンバランスやメンタルのバランスも要因の一部ではないかと言われていますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。
葉酸はビタミンB6と一緒に摂取する事で、つわり軽減の効果があると言われていますので、葉酸が不足する事でつわりが酷くなる可能性も考えられます。

2. ホルモンバランスの乱れが激しくなる

妊娠中はママの身体が出産に向けて大きく変化する時期です。
そのためホルモンバランスが乱れて自律神経に影響し、イライラ、不安、吐き気、倦怠感などの症状が現れます。
つまりは、精神的に不安定な状態となることが多くなるのです。
このホルモンの分泌は血液に乗って行われるので、「造血のビタミン」と呼ばれる葉酸をしっかり摂取し、体内の血行を促進する事でホルモン分泌をバランスよく行うことができるのですが、葉酸が不足するとこのホルモンバランスの乱れが酷くなります。

3. 免疫力が低下する

葉酸は免疫細胞の生成を助ける効果があるため、ママの免疫力を高める効果も期待できます。
しかしこれが不足すると、ママの体内にある「細胞性免疫」が低下し、病原菌の排除がし難くなるため、病気にかかりやすくなります。
ママが病気になると、当然ながらお腹の中の赤ちゃんに大きな負担になるので、十分注意が必要です。

4. 悪性の貧血が起きやすくなる

葉酸の不足は妊娠中のママに様々な害を与えます。
葉酸の不足により引き起るのは「巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)」と呼ばれる悪性の貧血。
動悸、息切れ、下痢や吐き気の他に胃腸障害や神経系の疾患を引き起こす可能性もありますので、ママ自身や、胎内の赤ちゃんにも深刻な悪影響を及ぼしかねません。

5. 赤ちゃんの成長を阻害してしまう

葉酸は細胞分裂を促進させるという効果があります。
胎内の赤ちゃんは細胞分裂を繰り返すことで成長するのですが、葉酸はその細胞分裂を促進させるために必要不可欠な栄養素です。
即ちこれが不足すると、胎内の赤ちゃんは、うまく細胞分裂ができず成長が阻害されてしまいます。

6. 胎児に先天性の障害を残すリスクが高まる

葉酸が不足すると、赤ちゃんの成長が阻害されることにより、脳や精髄、神経管などに深刻な障害を抱えて生まれたり、更にはダウン症と呼ばれる染色体異常の疾患を抱えて生まれたりする可能性も高まります。

7. 赤ちゃんが発達障害になるリスクが高まる

母乳の中の初乳(産後1週間程度に出る母乳)に含まれる葉酸には赤ちゃんが発達障害になるリスクを低減する効果が期待できます。
母乳に含まれる葉酸は赤ちゃんにとって非常に重要な栄養素です。
つまり、母乳に含まれる葉酸が不足すると赤ちゃんの成長が遅れるというリスクが高まる事になるのです。

8. 流産のリスクが高まる

流産とは、妊娠22週までの段階で胎児の成長が何らかの原因でストップしてしまうことを指します。
妊娠中、葉酸の不足により細胞分裂が阻害されると、赤ちゃんの脳が正常に生成されなくなり、「無脳症」と呼ばれる症状が現れます。
脳が生成されないことで赤ちゃんの身体機能が失われ、流産するというリスクも高まります。

9. ママが心血管系疾患を引き起こすことも

心血管系疾患は生活習慣病の一つで、主に血管が詰まることによって引き起り、自覚症状が無いまま進行するという恐ろしい病気です。
葉酸の不足は、血管が詰まる心筋梗塞や脳梗塞、血管が膨張する大動脈瘤などを引き起こす可能性もありますので十分注意しましょう。

葉酸の新たな効果

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2010年度に厚生労働省が生活習慣病予防のための基礎的データとしてまとめた「日本人の食事摂取基準」は、18歳以上の男女の葉酸の推奨量を1日当たり240μg(妊婦は480μg)としています。
最近では葉酸における新たな効果も明確化してきたみたいですが、どのような効果が見られるようになったのでしょうか?

1. 自律神経を整え、妊娠うつ(マタニティブルー)を予防する

妊娠中はホルモンバランスが乱れるためにママの体調も大きく変化し、ママの自律神経に影響が出ます。
そのため、めまい、不眠、イライラ、不安など、他にも様々な症状が現れますが、妊娠中にこれらの症状が出ることは決しておかしくありません。
しかし、気分が長期間落ち込み、いつまで経っても改善しないのであれば、妊娠うつ(マタニティブルー)の可能性も考えられます。
葉酸には脳神経に働きかけ、気持ちをリラックスさせる効果があるため、ホルモンバランスの乱れを整えて、不眠、イライラ、妊娠うつ等を起こしにくくさせる効果が期待できます。

2. 虚血性心疾患を予防する

葉酸には「動脈硬化の予防効果がある」と最近の研究で明らかになっています。
従って、生活習慣病の一つである「虚血性心疾患」を予防する効果も期待できるのです。
虚血性心疾患とは、心臓の動脈が何らかの原因で詰まり、身体の血流が阻害される病気の総称です。
最悪の場合、死に至る場合もあるという恐ろしい病気なのですが、葉酸にはそれを予防するという効果があるという事が最近では明らかになってきました。

3. 妊娠中のつわり対策

妊婦さんのつわりは妊娠初期である4週目ぐらいから始まるといわれています。
普段食べているものが食べられなくなったり、気持ち悪くなったりして、連続して嘔吐が続くこともあります。
その反対で、食べていないと不快だという妊娠されているママさんも少なくありません。
つわりが起こる原因、それはまだはっきりとは分かっていませんが、妊娠中に起こるホルモンバランスの乱れや代謝の乱れが関係しているのではないかと考えられています。
つわりの症状は葉酸を摂れば軽減されるという医学的な証拠はありません。
ただし、ビタミンB6(ピリドキシン)と併せて摂取することにより、つわりを軽減させる効果がある程度期待できます。

葉酸を多く含む食品について

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毎日の食事でうまく摂取していきたい葉酸。
葉酸の効果としては先述の通り様々ですが、赤ちゃんが正常に大きくなるためにも非常に重要です。
赤ちゃんはママの胎内、及び母乳から生きるために必要な栄養を摂り入れるので、ママがしっかりと葉酸を撮らないと赤ちゃんは成長できません。
そのためにも、ママは自分の身体だけでなく、赤ちゃんが必要な葉酸が必要となってきます。

葉酸だけでなく、バランスよい食事を!

普段から意識的に野菜中心の食事を心掛けているママは比較的心配ないですが、外食やジャンクフードが多く、栄養が偏りがちなママは注意しましょう。
赤ちゃんの正常な発育や健康な母体のために常日頃よりバランスの良い食事を摂る習慣をつけておくことが必要です。
妊娠初期はつわりで食事進まないことも多いため、葉酸を効率よく、そして積極的に摂取しましょう。
それでは葉酸を豊富に含み、且つ無理なく食べられる食材をご紹介しましょう。

枝豆

枝豆100g中には葉酸が260μgム含まれており、含有量では野菜の中で一番多いとされています。
妊娠中は1日の葉酸摂取量が400μgとされていますので、枝豆だけで半分以上の葉酸を摂れることになります。
妊娠中は積極的に摂取しましょう。

ちなみに、枝豆には100g中4.6gの食物繊維が含まれています。
この量は野菜の中でもわりと多い量なのですが、食べ過ぎると便秘になる可能性があるので注意しましょう。

ブロッコリー

ブロッコリーには100gあたり120μgの葉酸が含まれています。
ビタミンC も多く含まれているので、風邪の予防にも役立つ野菜のひとつです。

ほうれん草

ほうれん草は葉酸が豊富で、100g中210μgの葉酸を含みます。
妊娠していない成人なら、1日200〜240μgの葉酸量で大丈夫ですから、普段から積極的に摂取したい食材の1つです。

かぼちゃ

かぼちゃは茹でた状態でも100gあたり120μgの葉酸が含まれているうえ、βカロテン、食物繊維、ビタミン類が豊富なので、妊娠から産後に限らず、美容や健康に最適の食材と言えます。

モロヘイヤ

青菜類は葉酸の宝庫で、モロヘイヤは100gム中250μgの葉酸を含んでいます。
スタミナ野菜としても有名ですが、葉酸も非常に豊富。
モロヘイヤを上手に活用していくことでサプリメントなしでも必要量の葉酸摂取が可能です。
ただし、摂りすぎには気をつけましょう。

いちご

いちごは100gあたり90μgの葉酸が含まれています。
体に良い食材は積極的にとり入れていきたいものですが、何に対しても摂りすぎは禁物です。
適度に摂取し、全体的にバランスのよい食事を心がけましょう。

バナナ

バナナはカリウムやマグネシウム、ビタミン類などのほか、100gあたり26μgの葉酸を含み、消化にも良いため妊娠中にも非常に重宝します。
バナナに含まれるビタミンB6は、葉酸と併せて摂取する事で、つわりの症状を緩和する効果があるとされていますので、つわりの症状が酷いママにもおすすめです。

ライチ

ライチは、100gあたりに含まれる葉酸が100μgです。
小売価格が若干高めですので毎日食べるには大変ですが美容食としても有名です。
冷凍ものは身体を冷やしてしまう恐れがありますから、食べる時はできるだけ常温に戻すことをおすすめします。

アボカド

アボカド1個に対して含まれる葉酸は約84μgで、1日に必要な葉酸の4分の1程度を占めます。
アボカドは別名「森のバター」と呼ばれるほどの果物で、濃厚でコクのある味が特徴。
ビタミン類やミネラル、そして食物繊維も多量に含まれる食材ですので、妊娠中から産後に限らず積極的に摂取する事をお勧めします。

納豆

納豆は1パックで約60μg(100g中120μg)の葉酸を摂取することが可能です。
気軽に食べることができるので忙しい妊婦さんにもおすすめの食材です。

たたみいわし

たたみいわしに含まれる葉酸は、100g中に300μgで、多量の葉酸を含んでいます。
カルシウムも豊富で、おやつ代わりに食べられる上にカルシウムも豊富です。
高タンパクかつ低脂肪なのも魅力です。

焼き海苔

100g中に1900μgもの葉酸が含まれる焼きのりです。
のり1食分は約3gですが、それだけで約60μgの葉酸の摂取量が期待できます。
和食メニューに1品加えるなど、積極的に摂取しましょう。
その他、和布や青のり、昆布などの海藻類にも葉酸は多量に含まれています。

レバーペースト

レバーペーストには、100g中140μgの葉酸が含まれています。
元来レバーは苦手という妊婦さんや、つわりでレバーを食べられなくなるママさんは多いのですが、マフィンやクラッカーに塗って気軽に食べられます。

うなぎの肝

うなぎの肝には、100gあたり380μgの葉酸が包含されています。
焼くと栄養成分を失ってしまいますので、肝吸いなどの汁物にして、溶け出した葉酸を汁と併せて摂取する事がおすすめです。

葉酸を多く含む食品には妊娠中に控えたい食材もある

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葉酸を多量に含むといえど、妊娠中は控えた方がいい食材も存在します。どのような食材か、順を追ってご紹介しましょう。

魚卵

魚卵とは、ししゃもやいくら、たらこ等といったものです。
魚卵に含まれるリステリア菌は、妊婦さんに感染した場合、38℃~39℃の発熱、頭痛、悪寒等の病態が出てリステリア症という重い感染症にかかる危険性があります。
母体が食中毒になってしまった場合、胎児まで食中毒にかかってしまい、死産や流産、早産等の原因になってしまいます。

レバーやうなぎの肝

先述の通り、レバーやうなぎの肝には葉酸が多く含まれる食材であることはお伝えしましたが、取りすぎは禁物。
これらの食材にはビタミンAが多く含まれているのですが、過剰に摂り入れると、食中毒を招く危険性があります。
しかし、逆にビタミンAが欠乏すると、暗闇の中の視力が著しく低下する「夜盲症(やもうしょう)」になる危険性もあり、最悪の場合、失明に至る恐ろしい病気です。
レバーやうなぎの肝に含まれる「脂溶性ビタミン」である、ビタミンAは、体内に自然増加しやすく過剰に摂り入れることを続けることにより、胎児の奇形リスク(水頭症や口蓋裂等)を高める場合があります。
「脂溶性ビタミン」とは、お水に溶け辛く脂に溶け易いビタミンですので、摂りすぎには十分注意しましょう。

パセリやセロリ

パセリやセロリにも葉酸は多く含まれます。
また、もしそれらの食材に含まれる「アピオール」が欠乏すると、味覚障害、生活習慣病、肌荒れストレス等出る可能性が有ります。
少量の摂取ならば問題無いのですが、アピオールを過剰に摂り入れてしまうと、流産の危険性があるので、妊娠中のパセリやセロリ摂取は少量にしましょう。

葉酸を摂るための食事ポイント

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最近はビタミンや栄養素を摂る方法としてサプリメントを利用することも多くなっているのではないのでしょうか。
食生活に気を使うくらいであれば、サプリメントで手っ取り早く栄養補給を済ませてしまおうというのも一つの考え方です。
しかし、サプリメントには過剰摂取や添加物によるアレルギー反応などの副作用もあることを忘れてはいけません。
妊娠中の母子にとって、そういった不安を取り除くためにも、できる限り食事からの自然な摂取を心がけるようにしましょう。
それは分かっているものの、葉酸は食事から摂取することが難しい栄養素。
それではどのように調理すれば効果的に摂取できるのでしょうか?

葉酸が壊れにくい調理方法は?

葉酸は食べ方によっては栄養素が大きくダメージを受けてしまうので注意が必要です。
葉酸の特徴としては、熱に弱いこと、水溶性であることがあげられます。
したがって、水を使って茹でる・煮るなどの加熱調理をしてしまうと、栄養素が熱で壊れ、その上、水に流れ出てしまいます。

それを踏まえた上での一番簡単な調理方法は、植物性の葉酸であればサラダにして食べることです。
熱を加えず、水も使わないので調理後の葉酸量にほとんど変化がありません。
しかし、生野菜はかさばるので大量に食べられないし、やはりそればかりでは飽きてしまいますよね。
そんなときは、さっと湯通しするなど、熱を与え過ぎないように調理してみて下さい。
結果的に葉酸を多く摂取できれば問題ないので、調理したものの方が食べやすければ無理して生野菜を食べる必要はありません。

葉酸と一緒に食べたい栄養素

葉酸を摂取する際には、同時に葉酸の働きを助ける他の栄養素を摂るとさらに効果的です。
ここでは葉酸を一緒に摂取すべきおすすめの栄養素を紹介したいと思います。

ビタミンB群

葉酸は、赤血球とヘモグロビンの生成、つまり血液の生成を促進する働きがあり、妊娠中の貧血予防に効果を発揮します。
これは造血作用などと呼ばれていますが、これと同じ作用を持つ栄養素がビタミンB12です。
実は葉酸もビタミンB群の一種なのですが、ビタミンB群は単体よりも総合的に摂取することが望ましいです。
ビタミンB12をはじめとするビタミンB群を多く含む牛乳や卵と一緒に調理するとよいでしょう。

ビタミンC

ビタミンCは葉酸に水素を結合させ活性型へと変換する性質を持っています。
葉酸の働きを十分に発揮させるためにはビタミンCは不可欠です。
ビタミンCが豊富なフルーツなどをレシピの材料に加えるとよいでしょう。

鉄分・タンパク質

葉酸は先述の通り、造血作用に深く関わっていますが、赤血球とヘモグロビンの主成分になるのが鉄分とタンパク質です。
貧血にお悩みの妊婦さんは、葉酸のみならず鉄分とタンパク質の摂取量を意識しましょう。

それでも食事だけでは足りない~気軽に栄養が摂れるマタニティースープ~

葉酸の推奨摂取量は、妊娠前後から増加します。
厚生労働省の勧告では、非妊娠時の女性の場合、葉酸の推奨摂取量は1日あたり240μgとなっています。
この摂取量であれば、普段の食事だけの摂取で全く問題ありません。

一方、妊活中あるいは妊娠の可能性がある女性の推奨摂取量は480μgとされています。
普段の摂取量に加え、さらに240μgの葉酸を普段の食事から摂取することは非常に難しいことです。
また、妊娠初期はつわりがあらわれる時期ですので、食欲が不安定な状態で無理な食事をすることは大きなストレスにもなりかねません。

そこで、おすすめなのがお湯を入れるだけで気軽に栄養が摂れるマタニティースープ
固形物を食べるのが困難でも、スープだと比較的摂取しやすいですよね。
普段の食事にマタニティースープを加えるだけで葉酸の補給率が約2倍アップするというデータもあります。

もちろんサプリメントで不足な栄養を補給するという選択肢もありますが、サプリメントを利用するときには摂りすぎに注意が必要です。
サプリメントの場合は食事に比べて葉酸の吸収率が高く、過剰摂取に陥りやすいという特性があります。
過剰摂取の副作用としては、不眠症、むくみ、食欲不振、吐気などが報告されています。
おなかの赤ちゃんにも悪影響を及ぼす可能性もありますので、利用する際にはくれぐれも用法用量を守って正しく服用しましょう。

【まとめ】

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妊娠中に必須栄養素である葉酸の必要性、ご理解いただけましたか?
葉酸は妊娠中から出産後の授乳期まで、ママと赤ちゃんにとって非常に重要な栄養素です。
前述の通り、妊娠中1日当たりの摂取量は、食品から480μg、サプリメント等の栄養補助食品から1日400μgと定められ、摂取上限は1000μgまでとしています。
なんにせよ摂りすぎには注意し、きちんと食事から取るようにして、サプリメントはあくまで栄養補助として活用しましょう。
ママの体調が優れないと当然ながら赤ちゃんの体調にも影響します。
生まれてくる赤ちゃんのためにも、葉酸はしっかり摂ってくださいね。

まなみ

writer/管理栄養士
2人の女の子のママです。職業は管理栄養士でただ今育児休業中。優しいパパに支えられながら、家事育児に奮闘中です。2人の子どもの成長と休日の家族団らんが今の楽しみです。

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