妊婦さんの体重管理|妊娠中の体重増加はBMI・体脂肪で決まる

妊婦さんの体重管理|妊娠中の体重増加はBMI・体脂肪で決まる

妊婦さんの大きな悩みの一つとして体重管理があると思います。
「体重ってどこまで増やせばいいの?」
「適正に増やさないとどうなるの?」
この体重増加は、実は妊娠前の体格(BMI)・体脂肪で決まります。
今回は、妊娠中の体重管理について、BMI・体脂肪の視点から考えていきたいと思います。

BMIと妊娠との関係

時代とともに妊娠・出産をとりまく常識は変わっていきます。
とくに、妊婦さんの体重増加に関しては、ここ最近で大きく変わってきているようです。
一昔前の日本では「小さく産んで、大きく育てる」をいう考えが常識でした。
産婦人科でも、妊娠高血圧症候群を予防するために、妊婦さんの体格(BMI)に関わらず、厳しい体重制限が一律でかけられてきたようです。

ですが最近になって、出生体重が小さすぎると、産まれてきてからの脂質代謝に問題が生じやすく、生活習慣病になりやすいことが世界中で発表されるようになり、日本でも変化が見られるようになりました。
現在では、妊娠時の妊婦さんの体格(BMI)に従った体重指導に変わったようです。

赤ちゃんの出生体重はママとパパの考えている以上に大切な数値であり、2,500g未満の低出生体重児になるほど、身体的・精神的障害のリスクは高くなります。
妊娠中にできるだけ太りたくない、産後に早く痩せたいと望む妊婦さんが少なくありませんが、十月十日の主役は赤ちゃんです。
必要な体重はしっかり増やし、栄養を十分にとって強い身体を作ってあげましょう。

自分のBMIを把握しよう!

まずは自分のBMIを把握するところから始めましょう。
BMIによって妊娠中の増加体重は決まってきます。

BMIってなに?

BMIとは「Baby Mass Index」の略です。
身長からみた体重の割合を示す「体格指数」のことで、世界で最も使われている指標でもあります。

【妊娠前の体重(kg)】÷  (【身長(m)】×【身長(m)】)

で、計算できます。

BMI = 18.5未満

BMI18.5未満は痩せぎみに該当します。
妊娠しても体重増加がうまくいかない可能性があります。
BMI20以上を目標にしましょう。
理想の体重増加は9〜12kgです。

BMI = 18.5〜25未満

BMI18.5〜25未満は標準に該当します。
医学的にもっとも病気になりにくい数値が『22』であり、妊娠もしやすい数値です。
妊娠を目指す人はBMI22を目指しましょう。
理想の体重増加は7〜12kgです。

BMI = 25以上

BMI25以上は肥満に該当します。
太り過ぎは妊娠・出産においても負荷が大きいため、適性のBMIを目指しましょう。
理想の体重増加はおおよそ5kgですが、個別対応が必要です。

体型と健康の気になる関係

BMIと妊娠との関係

BMI(体系指数)はダイエットの目安として知られていますが、実は月経・排卵・妊娠・骨密度・介護など、女性の生涯の健康と密接に関係しているのです。

BMIは不妊の大きな原因である排卵障害と関係性があり、高すぎても(25以上)、低すぎても(19未満)、排卵障害のリスクが高まります。
また、卵巣年齢の高齢化の要因にも、肥満と痩せの両方が関係していることがわかっています。

ある研究結果によると、10万人の看護師さんに対して、妊娠した群とそうでない群に分けて、体型や食生活に関して調べた結果、もっとも排卵障害が少なかったゾーンはBMIが20〜24であることがわかりました。
また、妊娠前のBMIと出生体重が関係していることもわかったのです。
排卵障害や卵巣年齢の高齢化を防ぎ、順調な妊娠を望んでいるのであれば、適正(20〜24)を保つことが大切になってきます。

妊娠最適ゾーンのBMI

◯BMI19未満 痩せ型
ダイエット中も避けたいゾーンです。

◯BMI20〜24 理想値
妊娠最適ゾーンです。(ベストは22)

◯BMI25以上 肥満型
排卵障害のリスクが高まります。
卵巣年齢の老化要因にもなります。

体脂肪と妊娠・月経周期の関係

BMIだけに着目すれば良いかというと、そうではありません。
体脂肪も女性の健康とは密接に関係していて、とくに、月経とは切っても切り離せない関係にあります。
女性は体脂肪を17%未満にしてしまうと月経不順、排卵障害、無月経のリスクが高まります。
また、体脂肪が10%に近づくほどに、そのリスクは100%近くまで上がってしまいます。

逆に、高すぎることも問題です。
体脂肪が高くなる原因に「インスリン抵抗性」があります。
これは、食後に血糖値が上昇し、インスリンホルモンが正常に分泌されていても効果がない体質のことをいいます。
親が糖尿病であったり、運動不足の女性はリスクが高まります。
インスリン抵抗性のある肥満タイプの女性は、排卵障害の一つである「多のう胞性卵巣症候群」の発症リスクが高くなります。

体脂肪もBMIと同じく、高すぎても低すぎても、婦人科疾患のリスクを高めてしまいます。
月経の乱れに排卵障害は伴うものですが、なかには月経が正常に来ていても排卵していない「無排卵性月経」というものがあります。
基礎体温を測り、排卵期があることを確認するようにしましょう。

妊娠最適ゾーンの体脂肪

◯体脂肪20%未満 痩せ型
ダイエット中も避けたいゾーンです。

◯体脂肪20〜27%未満 適正体脂肪
排卵性不妊がもっとも少ないゾーンです。

◯体脂肪27〜35%未満
適正体脂肪を意識してください。

◯体脂肪35%以上 軽度肥満
排卵障害のリスクが高まります。

妊娠中の体重増加|目安グラフ

妊娠10ヶ月の出産直前までの目標値を示したのが、下の図です。

1週間に500g以上増えた場合は要注意です!
妊娠高血圧症候群のリスクが高まりますので、適切な食事摂取を心がけましょう。

出産時の体重を把握しよう

予定日を迎える頃に妊婦さんの体重はどれくらいに増えているのでしょうか。
「妊娠前の体重」と「16週の体重の増加推移」は、出産体重と関係していることがわかっています。
上のグラフに2つの体重を入れてみて、予測してみてください。
出産時の体重を予測することで、太り過ぎと痩せ過ぎを予防しましょう。

体重管理は妊婦さんになって一番最初の大切なお仕事でもあります。
赤ちゃんが一生健やかに生きていけるように、適切な体重増加を心がけましょう。

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宮川修一

株式会社ベジタル 代表
ウェルネス・アンバサダー
2011年12月生まれと2015年5月生まれの男の子の父。サラリーマン時代にスープ専門店を経営。妻の妊娠を期に、子供の食育はお腹の中から始まっていることを知り、産前・産後の健康をサポートするマタニティスープを開発。プレママ・ママが住みやすい環境づくりを応援するためベビースタイル、群馬ベビー&マタニティフェスタなどを実施中。

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