赤ちゃんへの影響は?妊娠中に予防したい10の感染症

赤ちゃんへの影響は?妊娠中に予防したい10の感染症

妊娠中はママの免疫力が一時的に下がり、感染症にかかりやすくなる時期です。
感染症はママの健康だけではなく、赤ちゃんにも影響を与えるものもありますので、細心の注意が必要です。
今回は、妊娠中にとくに気をつけたい感染症についてまとめました。

感染症とは?

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ウィルスや細菌などの病原体が原因となって発症する感染症。
妊娠中に初感染すると赤ちゃんにも影響を与えるものもありますので、細心の注意が必要です。
感染経路も様々で、人から人へうつるものもありますが、動物・食べ物・飲み物、空気から感染するものもあります。
まずは、どのような感染症があるのかをご紹介します。

風邪、インフルエンザ

予防したい時期:妊娠4〜36週
ウィルスによる風邪の場合、主な症状は鼻づまりやくしゃみなどで、安静にすれば2、3日で治ります。
ただし、細菌感染の場合は症状が長引き、重症化するケースもあります。

インフルエンザは、突然の高熱や頭痛、関節痛など全身症状をともない、肺炎になりやすい疾患です。
インフルエンザに効果があるタミフルやリレンザなどは、妊娠中でも処方されます。
これらの治療薬を服用しても、流産や先天異常の発症率は通常と変わらず、胎児への影響はないとされています。
ですが、妊娠中はできる限り予防しましょう。

《赤ちゃんへの影響は?》
インフルエンザウイルスそのものが胎盤を通じて赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはありません。
ですが、重症化することでときには命に関わる場合もあるので、風邪やインフルエンザであっても早めに受診するようにしましょう。
くれぐれも自己判断で市販薬を服用しないように、注意してください。

風疹

予防したい時期:妊娠4〜20週
風疹ウィルスによる感染症で、妊娠20週までにママが感染すると、高い確率で赤ちゃんにも感染します。

妊娠初期の血液検査で抗体を持っているかを確認します。
抗体がない場合は人混みに行かない、家族からの感染を防ぐために身内には抗体接種をしてもらう、など対策が必要です。
心配な人は結婚前のブライダルチェックなどで確認することをオススメします。

《赤ちゃんへの影響は?》
ママが感染しても軽い発熱や発疹がある程度で、3日ほどで自然に治ります。
ですが、赤ちゃんへの影響は深刻で、白内障や難聴、心臓奇形などの先天性風疹症候群のリスクが高まります。

トキソプラズマ原虫

予防したい時期:妊娠4〜20週
トキソプラズマは、主に猫などに潜んでいる寄生虫のことであり、フンなどを介して感染することがあります。
また、生肉からも感染するため、妊娠中は生ハムやローストビーフなどは避けたほうがよいでしょう。
妊娠前から飼っているペットから感染することはありません。

《赤ちゃんへの影響は?》
初期・中期に初めて感染すると、流産・早産を引き起こしたり、赤ちゃんの脳や目に障害が起こる可能性があります。

パルボウィルス

予防したい時期:妊娠4〜36週
パルボウィルスは「りんご病(伝染性紅斑)」を引き起こします。
発熱や関節痛、手足の紅斑などの症状がみられ、頬がりんごのように赤くなります。
感染経路になりやすい子どもの多い場所や小児外来、人の多い場所は避けたおくほうが安全です。

《赤ちゃんへの影響は?》
初めて感染すると赤ちゃんに重度の貧血や水腫が起こったり、流産・早産の原因になります。

水疱瘡

予防したい時期:妊娠4〜11週、36〜39週
水痘帯状疱疹ウィルスによる感染症で、かゆみをともなう発疹が主な症状です。
成人の95%は免疫をもっているため、妊娠中の感染は非常に稀ですが、心配な人は、血液検査で免疫があるかどうか調べられます。

《赤ちゃんへの影響は?》
初期に感染すると、赤ちゃんが先天性水痘症候群になる可能性があります。
出産直前の感染の場合、生後に新生児水痘症になることもあります。

カンジタ腟炎

予防したい時期:妊娠8〜36週
妊婦の半分以上がなると言われており、外陰部のかゆみやおりものが増えます。
カビの一種の真菌が原因で、抗真菌剤の膣座薬で治療します。

《赤ちゃんへの影響は?》
出産までに治らないと分娩時に赤ちゃんに産道感染し、口に中が白くなる鵞口瘡(がこうそう)になったり、オムツかぶれが酷くなることもあります。

B群溶血性連鎖球菌(BGS)

B群溶血性連鎖球菌は、女性の膣内や肛門付近に比較的によく見られる細菌です。
ママには影響がないので、妊娠中には治療はしません。

《赤ちゃんへの影響は?》
産道感染すると赤ちゃんの髄膜炎や敗血症などを起こす心配があります。
陣痛時や破水時に、点滴で抗菌薬を投与して細菌感染を防ぎます。

性器ヘルペス

性感染症のひとつで、ヘルペスウィルスが原因です。
外陰部に水泡ができたりかぶれが起こり、一度感染すると体内の神経節に潜伏し、妊娠中に症状が出ることがあります。

《赤ちゃんへの影響は?》
産道感染すると赤ちゃんが重症の肺炎や脳炎を引き起こすことがあります。
出産が近くなって外陰部にヘルペス病変があると帝王切開が必要なことがあります。

性器クラミジア感染症

若年層の女性に多い性感染症で、自覚症状がないのが特徴です。

《赤ちゃんへの影響は?》
感染に気付かないまま赤ちゃんに産道感染してしまうと新生児肺炎や結膜炎を起こします。
抗菌薬で出産までに完治しておきましょう。

HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウィルス-1型)

血液中のTリンパ球に感染するウィルスです。
HTLV-1に感染した人のほとんどは発症せずに一生を終えますが、1,000人に1人の割合で「成人T細胞白血球」という病気を発症することがあります。
ママがこのウィルスをもっていると、母乳を介して赤ちゃんに感染する可能性があります。

《赤ちゃんへの影響は?》
赤ちゃんに母乳を介して感染しても、約95%の人は生涯発症することはありません。
授乳方法によって感染を防ぐ方法もあるので、詳しくは医者と相談してみましょう。

感染症を防ぐ5つのお約束

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うがい・手洗いを習慣化する

もっとも簡単な予防法ですが、とても効果的です。
水でうがいをするだけでも、40%の感染症のリスクを下げることができます。
トイレの後やドアノブ、ペットなどを触った後は石鹸と流水でしっかり手を洗ってください。

日光浴をしよう

ビタミンDはインフルエンザの発症リスクを50%も低下させる働きがあります。
晴れた日に15〜30分ほど太陽を浴びるとビタミンDが体内で作られるため、とくに日照時間の短い秋冬には適度な日光浴が感染症予防には大切です。

妊娠中の性行為はコンドームを忘れずに

妊婦は感染症に対する抵抗力が落ちています。
性行為をする前にはシャワーを浴びて清潔に保ち、コンドームを着用することで不用意な感染症を避けることができます。

栄養バランスのとれた食事をとる

免疫力を高く保つためには、栄養バランスのとれた食事は大切です。
ニンニクや納豆、ヨーグルト、肉類、貝類、さらにはβ-カロテンを豊富に含む色の濃い野菜を食べるよう心がけましょう。

規則正しい生活を心がける

妊婦期間は規則正しい生活を送ることで免疫力の低下を防いでくれます。
睡眠をしっかりとり、ウォーキングなどの適度な運動は免疫細胞を活性化してくれます。

まとめ

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免疫力の落ちやすい妊娠期間は、ママと赤ちゃんの健康を守るためにも、様々な感染症から守らなくてはなりません。
そのためにも、しっかりとした予防と食生活は大切になってきます。
まずは今の生活習慣を見直して、できることから改善していくように心がけていきましょう。

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Yuko

Mama writer
4歳と1歳の男の子のママです。まだまだ戸惑う育児、時間に追われる家事ですが、夫婦で協力して忙しいながらも今しか味わえない日々を楽しめるようにしています。記憶に残るライターとして皆さまにお届けしていきます。

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