妊婦にはオリーブオイルがオススメ!赤ちゃんの脳の発達に大切な脂質の話

妊婦にはオリーブオイルがオススメ!赤ちゃんの脳の発達に大切な脂質の話

脂質ときくと「太る」というイメージに縛られていませんか?
実は、脂質は赤ちゃんの脳の発達にとって欠かせない存在なんです。
今回は、脂質や必須脂肪酸、オリーブオイルなどの油と妊婦・赤ちゃんの健康についてまとめました。

脂質と大切な栄養素

812069ac345a55b3b6b445a3294a3459_s

脂質ときくと「カロリーが高いから太る」というイメージが強いかもしれませんが、実はそれはほんの一面でしかありません。

体内に存在する脂質には、おもに「中性脂肪」「リン脂質」「コレステロール」があり、人間が生きていく中で必要不可欠な栄養素です。
中性脂肪はエネルギーを蓄えて体温を保持する役割があります。
コレステロールは女性・男性ホルモン、ビタミンDなどを作る材料となります。
もちろん摂りすぎると様々な問題を引き起こしますが、体脂肪も含めた適正な脂肪量は大切な栄養素なのです。

知っておきたい油(脂肪酸)の基本

04

食事でとる脂質には、バターなどの常温で固体の「飽和脂肪酸」と、植物油などの常温で液体の「不飽和脂肪酸」があります。

飽和脂肪酸は摂りすぎると中性脂肪やコレステロールを増加させてしまい、高脂血症や動脈硬化の危険があるので注意が必要です。
一方、不飽和脂肪酸は、血中の中性脂肪やコレステロール値を調節する働きがあるので、積極的に摂りたい脂質です。

カラダでは作れない栄養素、必須脂肪酸とは?

不飽和脂肪酸には、人の体では作り出せない栄養素の「必須脂肪酸」があります。
例えば、頭を良くする油として有名なDHA・EPAも必須脂肪酸になります。
必須脂肪酸は人になくてはならない栄養素で、赤ちゃんの脳のおよそ20%が必須脂肪酸でできています。
妊婦のとき、産後に必須脂肪酸が不足すると、うつ病、マタニティブルーなどのいろいろな症状にも影響を与えるとも言われています。

油の種類にはキッチンにもよく置いてあるオリーブオイルやごま油、なたね油などがありますが、同じ透明な液体に見えて、油を構成する成分の割合が大きく違います。
実はこの割合が人の体に与える影響をとても大きく変えてきます。

脂肪酸の種類

脂肪酸の中には人の体で作り出せる非必須脂肪酸の「オレイン酸」と、作り出せない必須脂肪酸の「α-リノレン酸」「リノール酸」があります。

オレイン酸(オメガ9系脂肪酸)

酸化に強い油で、オリーブオイルやキャノーラ油が有名です。

α-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)

健康に良いとされているため、厚生労働省でも毎日摂ることを進めている油です。
あまに油、しそ油、えごま油などが有名です。

リノール酸(オメガ6系脂肪酸)

なたね油やひまわり油などの一般的な食用油で、比較的安価のため家庭用や外食産業でメインに使われています。

油と健康の深い関係

06

風邪をひいたときや花粉症に症状のとき、体は激しい炎症を起こしている状態です。
そして、この炎症に深く関係しているのが油(脂質)なんです。
なぜなら、油は細胞や脳の健康に必要不可欠ですが、反対に炎症を促進する物質を作りだしてしまいます。
このため、油のとり方、種類を間違ってしまうと炎症が促進されて症状が悪化してしまいます。
このことは、子どものアレルギーにも深く関係してきます。

リノール酸とα-リノレン酸

一般家庭や外食でも多く使われているなたね油などの油はリノール酸ですが、実はこれが炎症を促進させる働きをしているのです。
しかし、安価で大量生産できるため、現代人は明らかにリノール酸を過剰に摂取しているのです。

一方で、炎症を抑制し血液をサラサラにするα-リノレン酸は同じ必須脂肪酸ですが、不足気味です。
さらには、アトピー性皮膚炎を抑えてくれる効果もあると言われているので、リノール酸を摂る量を減らして、α-リノレン酸を多く摂る食生活を心がけるようにしましょう。

α-リノレン酸のとり方、注意点は?

α-リノレン酸には「あまに油」「しそ油」「えごま油」などがあります。
ただし、正しく摂るには注意点があります。

摂りすぎには注意

α-リノレン酸の油には僅かですがリノール酸も含まれていますので、摂りすぎには注意してください。

加熱調理には不向き

α-リノレン酸は熱に弱く、非常に酸化されやすい性質があります。
酸化してしまっては逆効果なので、生のままドレッシングなどに使うのがポイントです。

オススメの食材

イワシやサバ、ニシン、カツオなどの魚類にはα-リノレン酸が豊富に含まれています。
また、クルミや栗にも非常に豊富なので、おやつとしてもオススメです。

オリーブオイルと妊婦と乳幼児

02
必須脂肪酸の他に必要な油として、オリーブオイルなどのオレイン酸があります。
オリーブオイルは、妊娠中の赤ちゃんの発達に重要な役割を果たしています。
ある実験では、妊婦がオリーブオイルを使った食事をした方が、出生後の赤ちゃんの身長、体重、行動や精神面が優れていることがわかっています。
また、オリーブオイルには赤ちゃんが成長するために大切なビタミンEも含まれているため、妊娠中の食事で使うことはとてもオススメです。

オレイン酸の効果は、妊婦のときだけではありません。
乳幼児期から形成される高コレステロール血症や動脈硬化症の予防に良いとされており、身体や骨の成長に欠かせません。
子どもが健康に成長していくためにも、オリーブオイルは必要なのです。

子どものアレルギー

82250cba41cc261415c5d44eb085f970_m

アレルギーは、食事から摂取する油が関係するということをご存知ですか?
必須脂肪酸はアレルギー反応に対してそれぞれ異なる働きをしているんです。

α-リノレン酸:アレルギー反応を抑制
リノール酸 :アレルギー反応を促進
オレイン酸  :アレルギー反応に中立

なので、アレルギー疾患を持つ子どもの食事では、できるだけリノール酸を減らし、α-リノレン酸とオレイン酸を摂ることを心がけてください。
リノール酸にはアレルギー疾患を増加させるだけでなく、動脈硬化を促進し、成人病をも増加させるため、この点でも注意が必要です。

魚の油の有効成分であるDHA・EPAはα-リノレン酸ですので、魚とくに青魚を食べることは、アレルギー予防に効果的と言えます。
またα-リノレン酸は、かぼちゃ、ネギ、ピーマン、ほうれん草、大豆、キャベツ、白菜、果物、海藻などにも多く含まれており、毎日の食事でこれらを積極的に取り入れることも大切です。

もう1つアレルギーに悪影響がある油に、「トランス脂肪酸」があります。
トランス脂肪酸はリノール酸の加熱調理でもたくさん発生しますが、さらにトランス脂肪酸を多く含む食品の代表は「マーガリン」と「ショートニング」です。
すでに海外ではマーガリンは毒物の扱いで、販売には厳重な規制がありますが、残念ながら日本には、まだこうした規制がありません。
ショートニングは、フライドポテト、揚げせんべい、クッキー、ケーキ、チョコレート、カレールー、レトルトカレー、マヨネーズなどの多くのものに含まれています。

まとめ

脂質・油は種類や摂り方によって、健康にも毒にもなります。
油の話は難しいですが、しっかり学ぶことが大切です。
家族の健康のため、風邪や花粉症、アレルギーから子どもたちを守るためにも、

① α-リノレン酸、オレイン酸を積極的に摂る
② リノール酸をできるだけ減す
③ トランス脂肪酸を摂らない

このような食生活を心がけるようにしましょう。


妊婦さんはトラブルがいっぱい!
妊娠中のトラブル解消に役立つ情報をご紹介しています。
ぜひ参考にしていただいて、快適なマタニティライフをお過ごしください♪
『つわりで食べられない!それでも必要な栄養素をしっかり摂る方法とは?』
『妊娠中は冷え性が大敵!手軽に冷え性を解消する方法5選』
『妊婦さんの頭痛の原因とやわらげる対処法』

c95ffbd08b669f535f83df000895065f.dat
宮川修一

株式会社ベジタル 代表
ウェルネス・アンバサダー
2011年12月生まれと2015年5月生まれの男の子の父。サラリーマン時代にスープ専門店を経営。妻の妊娠を期に、子供の食育はお腹の中から始まっていることを知り、産前・産後の健康をサポートするマタニティスープを開発。プレママ・ママが住みやすい環境づくりを応援するためベイビースタイル、まえばしマタニティサークルなどを実施中。

編集部おすすめ商品

MATERNITY SOUP

妊娠中の栄養補給とマイナートラブルのために

マタニティスープ

妊娠中の食生活が気になるママに。
産婦人科 佐藤病院・妊産婦ケア専門の管理栄養士・お子さんのいるママの声から生まれた
妊娠中のママとおなかの赤ちゃんのためのスープです。

MATERNITY SOUP

妊娠中のママとおなかの赤ちゃんへの贈り物

マタニティスープギフト

これからママになる大切な人への妊娠祝いに。
妊娠中のママが元気に安心してマタニティライフを送れるように
家族や友人みんなで食生活をサポートするマタニティ応援ギフトです。

マタニティスープは妊娠中の女性たちととことん向き合って開発しました

最新記事