「後ろに続け、ぱぱの行進。」 ‐子どもを先頭に、進めどこでもどこまでも。‐

マタニティスープは妊娠中の女性たちととことん向き合って開発しました
「後ろに続け、ぱぱの行進。」 ‐子どもを先頭に、進めどこでもどこまでも。‐

いつからだっけ?
ひとり、大きく足を伸ばして寝る布団が好きだった。

いつからだっけ?
甘ったるいお菓子が苦手だった。

いつからだっけ?
複雑で気難しいドラマが好きだった。

いつからだっけ?
お風呂はゆっくりのぼせるまで入るのが至福だった。

いつからだっけ?
仕事終わりに好きな肴で過ごす静かな晩酌がいつもあった。

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「ぱぱー。
ぱぱとねるー。」

強制的に半分になる窮屈な布団の中
深夜、私の体温に溺れ、シンクロナイズドスイミングでもしているかの様な
脅威を覚える程の寝相から繰り出される
ちいさな四本の手足による顔面、腹部、下半身への攻撃。
無防備なところでこれは堪える。

「ぱぱー。
ぱぱにおやつわけてあげるー。」

べったべたの小さな手で
少し噤んだ私の口に、強引にねじ込まれる甘い子ども向けのお菓子。
鷲掴んだせいか、いつも少しだけしょっぱく感じる。

「ぱぱー。
ぱぱと〇〇ジャーみたいー。」

毎度の回で無理矢理に進む、戦隊モノのストーリー。
ユーモアの足りない私の頭に浮かんだ、進行上の疑問などおかまいなしに敵に立ち向かう色とりどりのヒーロー達に
私のかいた胡坐の上で興奮気味だ。
鼻先数センチ前にある体温の上がった頭が少し、もわっとする。

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「ぱぱー。
きょうもぱぱとおふろはいりたいー。」

朝から取り付けた約束だ。
仕事を終えた油臭い私が、保育園で過ごし、砂と汗の匂いを纏った息子に
水鉄砲でやっつけられた後に待っているのが、
毎日新しく増える傷と、その武勇伝を聞く
これはもうご褒美ともいえる時間だ。

たまに悪さをし、叱られながら入るお風呂では
ぷりぷりのおしりを両手でぽりぽりと気まずそうに掻くのがクセだ。
それを見ると叱るのを忘れ、つい笑ってしまう。
すっぽんぽん同士、私も真似してぽりぽりすると息子もけらけらと笑う。

「ぱぱー。
これなにー?これからいー?」

おはしもスプーンも上手になり、
やっと自分でごはんが食べられるようになったかと思った矢先、
お喋りも上手になってきたもんだから
日々吸収してゆく、たくさんの言葉や情報や体験から
まだごはんを呑み込めていないおくちから言葉が溢れて止まらない。

隣から、妻の雷が落ちる。

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いつからだっけ。
自分だけの布団がこんなに広く感じる様になったのは。

いつからだっけ。
甘ったるいお菓子が口恋しくなったのは。

いつからだっけ。
敵に立ち向かうヒーロー達を一緒に応援し始めたのは。

いつからだっけ。
スムーズに上がるお風呂が物足りなくなったのは。

いつからだっけ。
一回も注意をせずに終えるご飯が美味しくなくなったのは。

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十数年したら、また戻ってくる。
子ども達も成長し、“ぱぱ”ではない呼び方になり、
戻ってくる。

仕事を終えて、ゆっくり肩まで湯船に浸かった風呂上りに
塩っ気の強い肴と、話題のドラマでも見ながら晩酌をして
酔ってそのまま、広い布団で眠る毎日が。

いつだろう。
そんな日が来てしまうのは。

あぁ、いやだな。
寂しいな。

子ども達が与えてくれる、親としてのたくさんの“変化”。
いつだって成長に付いていくのは、親の方だ。

待って。
もうそんな所に。
あれ。
待ってよ。

「育児」というお堅い呼び名の囲いの中、
我々親は、そのスピードに歩幅を合わせて後ろから付いていく。
それだけで良いのではないだろうか。

いつの間にか作り上げてしまったその“お堅い囲い”を
やわらかな、無邪気な笑顔でぐんぐん壊しながら進んでいく子ども達を見て
いつもハッとする。
そんなものはこの子には存在すらしていないのだと。
足元に散らばった壊された瓦礫は、親としての至らなさだ。

いつだって、どんな場面だって、「親としての道」の先を進み歩いているのは、
子どもの方なのだ。

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そんなことを考えながら、
今夜も寝ぼけながら潜り込んでくる息子を待ちわびて

ひだり半分スペースを空けて、狭い布団で眠りにつく。

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髙久保 渉

Cafeラルゴ 代表(オーナー)
http://cafe-largo.net

2014年よりサラリーマンをしながら全国初の妊娠中・育児中をターゲットとした完全特化のマタニティカフェ事業の試験運営を開始。地元企業や団体、子育て世代の方々とのイベントを実施しながら、交流を深めていく。2015年8月、脱サラ後、「Cafeラルゴ」を群馬県桐生市にオープン。“大きな子供たちの未来に、小さなひとつのキッカケを。”を掲げ現在も数多くのイベントを主催し、子供たち・育児中の方々・妊婦さん達の輪と縁を与える活動を行っている。

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