授乳中のアルコールの影響って?メリットとデメリット

授乳中のアルコールの影響って?メリットとデメリット

授乳期間にアルコールを摂取してしまうと、母乳を作る乳汁分泌刺激ホルモンである「プロラクチン」と、ふれあい・スキンシップでも分泌する「オキシトシン」に悪影響をもたらしてしまうと言われています。
そもそも「プロラクチン」は、妊娠中には乳腺を発育させ、出産後は乳汁の分泌を促す重要な働きがあります。
「オキシトシン」は、幸せホルモン・愛情ホルモンなどと呼ばれており、母子の絆や信頼・愛情といった感情を豊かにしてくれる働きがあります。
これらのホルモンが分泌される授乳期間に、誤った知識でアルコールを摂取してしまわないように、今回は授乳中のアルコールの影響と摂取方法についてお伝えします。

授乳時期中のメリット・デメリットについて

授乳中のアルコール摂取のメリットは、正直、母親の気分転換くらいしかありません。
一方で、デメリットはたくさんあります。
授乳期間中に母親がアルコールを摂取すると、「プロラクチン」の分泌量が低下し、母乳そのものの量が少なくなります。
また、「オキシトシン」の分泌が抑制されることによって、母乳の催乳反射(赤ちゃんが乳首を吸うと母乳が出ること)が止まってしまいます。

赤ちゃんへの影響としては、母親の血中アルコール濃度と同じくらいの濃度のアルコールを含んだ母乳を飲ませてしまうことです。
アルコールの多量摂取や長期間の摂取によっては、赤ちゃんにはアルコール中毒の症状が出る恐れがあります。
軽い症状として、赤ちゃんの睡眠障害(主に睡眠時間が短い)、運動能力の遅れや肥満などの報告もあります。

海外での授乳中の飲酒の考えは?

「アメリカ小児科学会」が発表している研究結果には「アルコールによる一般的な悪影響はみられるが、母乳育児の妨げにはならない」と提言しています。
母乳育児のために飲酒を必ずしもやめる必要はなく、飲む量や時間帯を工夫すれば飲酒をしても大丈夫という考え方なのです。
飲酒の目安としては、最大1日で母親の体重1kg当たり0.5gまでのアルコール量であれば、母乳を通して赤ちゃんが飲んだとしても安全であると考えられています。
では具体的にみていきましょう。
例えば、体重50kgの女性では〈50kg×0.5g=25g〉までのアルコールなら大丈夫となります。
これは、350mlのビール1本または、ワイングラス1杯であれば許容範囲ということです。

また飲酒後、30~90分で母乳中のアルコール量はピークを迎えるため、その間は授乳を控えるほうがいいと考えられています。
さらに詳しく考えると、体中でのアルコールの半減期(濃度が半分になる期間のこと)は30分なので、例えば350mlのビール1本のアルコールが5%とすると、半減期の5倍、30分×5=2時間30分を過ぎればアルコールは体中で分解され、なくなったことになります。
ただし、これらはあくまで目安であり、自身の体調にも考慮して飲酒の判断をしていきましょう。

料理のアルコールは大丈夫?

アルコールは菓子・飲み物・食べ物など様々な物に含まれています。
例えば、調味料としてワイン、日本酒、料理酒、味醂などを使うこともあるでしょう。
調理に使われるアルコールは、母乳への影響はないと言われています。
この理由として、アルコールは加熱すると蒸発してなくなるからです。
また、みりん、ドレッシング、しょうゆなどの調味料にも少量のアルコールが含まれていますが、微量なので気にする必要はありません。

お菓子に含まれているアルコールは大丈夫?

母親は赤ちゃんへのアルコールの影響を考えて「母乳時期中はお酒はやめよう!」と努力していますが、実際のアルコール飲料からだけではなく、お菓子に含まれているアルコールというのも心配ですよね。
お菓子の中には、保存や香りづけのためにあえてアルコールを使用しているものもあります。
アルコールが使われている代表的なお菓子は以下の通りです。

○ケーキ(洋酒入り)
○プリン(ラム酒入り)
○ゼリー(梅酒、ワイン、シャンパン入り)
○アイスクリーム(ラム酒入り)
○チョコレート(ウイスキー、焼酎入りなど)

スーパーやコンビニなどで売られている比較的安価なものは、アルコール度数が1%未満と少ないため心配はいりませんが、デパートなどで売られているちょっと高価なスイーツは、アルコール度数が2~3%程度のものがあります。
アルコールは、沸点が78℃なので充分に加熱すれば蒸発します。
焼き菓子など火を通しているため心配ありませんが、ラムレーズンが入っているアイスクリームは、非加熱のためアルコール分がそのまま残っています。
商品によっては、「授乳中は避けるように」と表示されている商品があります。
このような表示がされているものは、当然避けた方がよいでしょう。
表示のないものでも不安があるならば、自分で調べて不安を取り除く必要があります。
どうしても食べたいのであれば、授乳後に食べるようにして、食後すぐ授乳しないように気をつけるなど、極力赤ちゃんへの影響を考慮する必要があります。

まとめ

授乳中の飲酒は、全くダメというわけではありません。
アルコールを我慢することで、かえってストレスになり、他の悪影響を与えることもあります。
飲酒の量や時間帯に気をつけながら、育児のストレス解消として楽しむことも母親にとっては良い影響になるかもしれません。
是非これらの情報をもとに、飲酒に関わる不安を払拭させて、心も体も充実した授乳時期を過ごして下さいね!

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A.T

Mama writer
男の子の子育て奮闘中。子供から教わることばかりですが、日々幸せを感じる育児生活を送っています。お仕事で整体師やエステシャンをやっていたので体の事や美容の事で、少しでも皆様のお役にたてる情報をお届けできたらと思っております。

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