「タイムトラベラー」 ~子供達と向き合う、その時間に~

「タイムトラベラー」 ~子供達と向き合う、その時間に~

いわゆる、“雷おやじ”というやつだ。

教育方針やら、子育て論とやらの難しいことはさて置いて、
私は息子に対して
駄目なものは駄目!
と、なかなかの頑固おやじ振りを発揮する毎日である。

本当にいけない事をしてしまった時には
ぷりぷりのチャームポイントでもあるおしりが赤く腫れる事もある。

そう、
私はいわゆる“雷おやじ”というやつだ。

しかし、
声を大にして言いたい。

息子は私の事が大好きなのだ。
脱サラする前からお風呂も、ごはんも、お布団も、
「パパと一緒がいい」といつもひっついて離れないのである。

自他共に認める、妻からも認定されたこの肩書。

そう、
息子はいわゆる“ぱぱっこ”というやつだ。

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「おつききま」

駐車場から家までの夜道を、優しく照らす
まあるく黄色い“おつききま”。
およそ想像もつかない程に広がる黒のキャンバスに
少しでも近づこうと「だっこだっこ」と抱き上げられた
私の口よりも少し、それに近い息子の口から漏れた白い息と
キラキラの星たちの光が混ざり

“おつききま”がぼんやり笑う。

「かから」

もともと私の幼少期から飼育などの趣味でもあり、その影響からか
息子も生まれた時から触れる機会の多かった“かから”。

食材としても私の好物であるため
息子も4歳になった今、同じく大好物となった。

初めて連れて行った大型水族館では、
見たこともない世界の中を縦横無尽に泳ぎ回る“かから”達に、
興奮し手足をバタつかせ、私の腕の中で一緒に泳いだ。

その気配を警戒した大きな“かから”が
ゆるりと方向を変える。

「めなげ」

年を重ねるごとに視力が低下し、すっかり必需アイテムとなった
私の“めなげ”。

どんな事にも興味津々な息子の、ターゲットになるのに時間はかからなかった。

お風呂から上がったら、見るも無残な形状に変わっていて
ある時はおもちゃ箱にまぎれてレンズに無数の傷、
よだれでベトベトになるのは毎日だった。

息子のおかげで、比較的短いスパンで新作の“めなげ”を
いくつか楽しめたかと思うと、感謝の気持ちが無いわけでもない。

「ぴっぴ」

はちゃめちゃな幼稚園児が主人公の某人気アニメのキャラクターと
そう遠くないシルエットの息子の愛くるしい“ぴっぴ”。

手づかみで食べられるようになった頃
“ぴっぴ”全体に塗りたくられたケチャップメイクに
ビデオを回しながらゲラゲラ笑う薄情な両親を横目に
もぐもぐ食事を続けながら、ハテナ顔だ。

妻の実家で愛犬に大好きなパンを盗られた時には
泣きながら目一杯口に詰め込み
まるでリスのように両方の“ぴっぴ”を膨らませ、被害を防いだ。

その愛おしさに耐えかねた妻のチュウが、
すごい勢いで隣りから飛んできて、“ぴっぴ”を押しつぶす。

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間違えないように、
こうだよ、こうだよ。と

躓かないように、
そうだよ、そうだよ。と

辛い想いをしないように、
ああだね、そうだね、こうだよ。と

親として、間違えたことを正してゆく。
違うよ、こうだよ、って
ひとつひとつ正してゆく。

でも

出来ないことが愛くるしくて
間違えることが愛おしくて
きっといつまで経ってもこんな風に子供達から笑顔と愛をもらい続け

いつか来る親離れ、子離れの時の事なんて
まだまだ実感すら湧かなくて。

間違いを正すくせに、
出来た時にはなんだか寂しくて。

ほんの数か月前は出来ずに泣いていたことを
目の前で自慢げに披露されたときには嬉しいのに、やっぱり何だか寂しくて。

ああ、そんなに早く成長しなくても
もっともっとゆっくりでいいのになぁ、って

あの支離滅裂な言葉たちを聞くことが出来なくなるなんて、
もうあの頃には戻れないのに

思い出と現実と未来の間を
行ったり来たりしながら毎日子供達と向き合っていて。

なんて理不尽なんだ、
なんて自分勝手なんだ、と
子供達も実に迷惑な事だろう。

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わたしは、雷を落とした後
叱ったその何倍も時間をかけて、息子を膝の上に座らせ
抱きしめたり、ふざけ合ったりする時間を毎回とる様にしている。

その時に
なんでパパが怒ったのか、どうして駄目だったのか、

パパはこう思ったよ、
それを聞いてどう思ったかい?
とお話をする。

子供達の個性はそれぞれ。
ひとりひとり、みんな違う。

親として、その“個性”を見つけながら、それに合わせて育児をしている。

そして

正しながら、
怒りながら、
泣きながら、
笑いながら、
寂しさも、喜びも、
思い出も、
現実も、
未来も、
その全てと向き合いながら、誰もがきっとこう思っているのだ。

「この子が世界で一番、かわいい」

そう、
いわゆる“親ばか”というやつだ。

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髙久保 渉

Cafeラルゴ 代表(オーナー)
http://cafe-largo.net

2014年よりサラリーマンをしながら全国初の妊娠中・育児中をターゲットとした完全特化のマタニティカフェ事業の試験運営を開始。地元企業や団体、子育て世代の方々とのイベントを実施しながら、交流を深めていく。2015年8月、脱サラ後、「Cafeラルゴ」を群馬県桐生市にオープン。“大きな子供たちの未来に、小さなひとつのキッカケを。”を掲げ現在も数多くのイベントを主催し、子供たち・育児中の方々・妊婦さん達の輪と縁を与える活動を行っている。

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